こんにちは。Acoです🌸
私は、医療管理職として20年以上勤務してきました。

今、どちらを優先すべきか分からない
この判断で本当に良いのか?と迷い続けてしまう・・
そんな“しんどさ”を感じたことはないでしょうか。
この“板挟み”のしんどさは、
決して個人の能力不足によるものではありません。
むしろ、役割を真剣に担っているからこそ、必然的に生じるものです。
役割葛藤とは、学術的には、
「複数の役割期待が同時に課され、それらが両立できないことで生じる状態」と定義されます。
つまり、
どちらも正しいのに、同時には満たせない状態
特に、経営と現場との板挟みに立つ場面は、避けて通れないものです。
役割葛藤とは何か

役割葛藤とは、
複数の役割や立場を担うことで、求められる行動や判断が食い違ってしまう状態です。
組織行動論では、
複数の役割期待が同時に課され、それらが相互に矛盾することで生じるとされています。
医療管理職の場合、
経営と現場の視点、それぞれ理解できるからこそ、
どちらにも納得できてしまいます。
しかしその結果、
どちらかを選ぶたびに、もう一方を十分に満たせていない感覚が残る。
これが、役割葛藤の本質です。
医療管理職の役割葛藤|難しさ

医療管理職における役割葛藤は、
「経営と現場の板挟み」として語られることが多いですが、
本質はそこではありません。
むしろ重要なのは、
双方の立場を、同時に「正当だ」と認識できてしまう点にあります
どちらか一方の視点でしか捉えていなければ、迷いは生まれません。
しかし、**双方の判断がいずれも妥当だと分かっているからこそ、**判断は難しくなります。
逆に、
「一面的な視点に基づく判断しかできないのなら、 管理職としての役割を果たしていると言えるのだろうか?」
ー そう、自問自答してきました。
双方の立場を同時に理解したうえで、
意思決定を続けることは、決して容易ではありません。
外からは見えにくいかもしれませんが、
この葛藤を抱えながら、判断を続けること自体が、 医療管理職という役割の難しさ・しんどさなのだと思います。
こう考えると、役割葛藤とは、避けるべきものではなく、
役割を担っているからこそ、不可避的に生じるものだと捉えることもできます。
つまり、
この“しんどさ”は、優秀だからこそ起きているのです。
それは能力の問題ではない ― 役割葛藤のときに起きていること

葛藤が生じているとき、脳内では以下の現象が起きています。
- 前頭前野: 異なる価値や立場を統合しようとフル稼働する(意思決定の部位)
- 前帯状皮質: 矛盾を検知し、アラートを出し続ける(葛藤検知の部位)
この高負荷状態が長く続くと、不安や焦燥感、つい自分を責める気持ちが強くなります。
ですが、それは決して**「能力の低さ」のせいではありません。 ** 脳が懸命に働いている“証拠”とも言えます。
だからこそ、私はこんなとき、解釈を少し変えるようにしています。

今、自分は高負荷モードで、めちゃ鍛えている最中にいるんだ!!
そう捉えるだけで、心は何となく軽くなります。 私自身、この「解釈スイッチ」を切り替えることで、 何度も苦しい局面を乗り越えてきました。
まとめ
今回は「役割葛藤」についてまとめました。
役割葛藤は、単なる板挟みではありません。
双方が同時に正当である中で生じるものです。
だからこそ判断は難しく、
それは役割を真剣に担っているからこそ生まれます。
その葛藤に向き合い続けること自体が、
医療管理職という役割の本質です。
繰り返しになりますが、
この“しんどさ”は、優秀だからこそ起きているのです。
次回、”しんどさ”への対応策について、まとめたいと思います。

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