こんにちは。Acoです🌸

クローゼットの棚がとうとう壊れた
大量の本を並べて、その上にさらに積んでいたせいだと思う。経年劣化もあるだろうが。
本を整理するしかなくなった。
1冊ずつ手に取りながら
「この本で、私は何が変わったんだっけ?」
表紙は覚えている。内容は覚えているものもあるし、覚えていないものもある。
けれど、これで自分の考え方や行動がどう変わったのかが答えられない。そういう本が、次から次へと出てきた。
結局、段ボール10箱分。ビジネス書を中心に、一部の専門書も含めて ざっと500冊を手放すことにした。
年間60〜100冊。10年以上、そのペースで買い続けた結果だった。読書記録も、10年以上つけている。それでも、本は増え続けた。

先に結論を書きます
読書は、読む前の目的と、読んだ後の行動まで決めて、初めて活きる。
足りなかったのは、読んだ冊数でも、知識の量でもありませんでした。
知識を行動につなげ、その結果を振り返る仕組みでした。
この記事でわかること
- なぜ本を買い続けてしまうのか
- 手放す本と残す本をどう分けたのか
- 読書を行動につなげる3つのステップ
- 読書記録に加えた項目
なぜ500冊も溜まったのか
理由ははっきりしています。何となく不安なとき、仕事で問題が起きたとき、そのたびに本を買っていました。
私は医療系の専門職として現場に立ち、その後、長く管理職として働いてきました。
- スタッフが辞める
- 業績をもっと上げなければならない
- 経営層と現場の板挟みになった
- 部下にどう伝えればよいかわからない
- 限られた時間で仕事を効率化したい
そのたびにネットで検索する。書店へ行く。
『人材育成』『伝え方』『マネジメント』『リーダーシップ』『組織論』『仕事術』
似たような本ばかり。同じテーマを何度も買っていた。
買った時点で、少し安心するんです。

この本を読めば、何かヒントが見つかるはず!
必要な知識は、これで手に入る!
今の問題も、何とかできるかもしれない!
読んでもいないのに、解決したかのような気になってしまう。
今は50代前半、転職活動中。つい最近まで、キャリアやファイナンスの本を買っていました。
これまで読書量は多かった。それは事実。ただ、多いことと、活かせていることは別でした。
10年以上続いた読書記録
読書記録は10年以上になります。
Excelに、下記の項目を入れていました。
- この本を読む目的
- 本の内容と特に役立ちそう、活かせそうなこと。新たな気づきなど。
タイトルや著者に加えて、読んだ本の欄には内容や★評価を入力。記録自体は、そこそこ残っています。

読書記録フォーマット
それでも、本は増え続けました。
本当に欲しかったのは、知識ではなく安心感だった
処分しながら、本を買い続ける理由がやっとわかりました。
私が本当に欲しかったのは、知識でも情報でもなかった。
「これを買えば、答えかヒントが手に入るはず!」という安心感でした。
そしてその安心は、レジを通った時点で手に入ってしまう。記録は、読んだ後につけるもの。安心感は、本を買った時点ですでに得られてしまう。
だから、いくら記録をつけても本を買い続けることは止まらなかった。
ただ内容を、まったく活かせていなかったわけではありません。管理職として新規に取り組んだこともあったし、転職の書類作成にもプラスになっている。投資の判断にも使いました。
正確に言うと、こうです。
何が役立ち、なぜ役立ったのかを、意識的に再現できていなかった。
何を試して、どのような結果になったのかを、言葉にできていなかった。
だから、また買う。
「もっとよい答えが書かれた本があるのではないか」と探し始める。
学んだことを検証しないまま、次の知識を足そうとしてばかりいたんです。
手放した本と、残した本の違い
手放す本と残す本を分けました。
- 役目を終えた本 読んだあと、実際に自分の考え方や行動が変わった。もう身についているから、置いておく理由がない。
- ほとんど開かなかった本 その時の気分だけで、何となく買ってしまったもの。
- すんなり読めてしまった本
すでに知っていることで、得られるものが少なかった。
- 強く印象に残っている本
- 何度も読み返したい本
- 現在も実用書として使っている本
- お気に入りの著者の本
- まだ読んでいないけれど、今の課題に必須な本(←要注意!)
手放した本と残す本を分けながら、意外なことに気づきました。
「この本で何が変わったか」を即座に答えられる本が、少なかった。
活用できた本は、手放したなかにも、残したなかにもありました。10年以上かけて溜めた本を、「活用できたかどうか」で見たことがなかったんです。
興味深いのは、名著かどうかも値段も関係なかったこと。口コミ評価の高い本でも、何を得たのか説明できないことが多い。 逆に、薄くてもインパクトのあった1冊は今も残っている。
大きな差の一つは、解決したい課題と実際に行ったことを、どこまで具体的に言葉にできていたかでした。
読書は「読む前・読みながら・読んだ後」を設計する
いま完璧にできているわけではありません。3つを意識するようにした、という段階。
1. 読む前:問いを1行書く
「この本で何を得たいのか」を、具体的に1行で書く。
×「人材育成を学ぶ」
○「部下が落ち込んでいるとき、管理職としてどう対応したらよいか」
できれば、本を買う前に。
先に安心だけを買ってしまわないために。
2. 読みながら:問いに関係する場所を拾う
全部読まなくていい、と決めました。目次を見て、問いに関係する章から読む。関係ない章は飛ばす。
読了を目的にすると、読み終えた達成感で終わる。何度もやってしまった失敗です。
3. 読んだ後:やることを1つだけ、日付つきで書く
やることは1つに絞る。3つも書かない。
以前は、読書記録に実行すること(To Do)の項目はありませんでした。読み終わって、内容を書いて終わり。具体的な行動まで落とし込めていなかったんです。
なので実行すること(To Do)を、途中から加えました。
またTo Doは1つだけ、と決めました。一番重要なことだけに絞って、言葉にする。1つなら、行動のハードルは下がるし、覚えていられる。
ステップ1の問いから続けると、こうなります。
問い:部下が落ち込んでいるとき、管理職としてどう対応するか
To Do:中堅スタッフに、声をかけてもらうようお願いする(◯月◯日)
10年分の記録をAIに分析してもらった
10年分の記録を、まるごとAIに渡して読書傾向や思考の癖を分析してもらいました。
そこで返ってきたのが、

『読書が「現実の問題から逃げる手段」になっていないか、真剣に問い直すべきだ』
という鋭い指摘でした。
胸の真ん中にズバン!と突き刺さる感覚でした。
「読む前に問いを立て、読んだ後に行動する」あらためて意識するようになりました。
※ 実際に使ったプロンプトと、AIの分析については別記事に書きます
まとめ:500冊処分して残ったもの
今回500冊を処分しましたが、実はあと300冊くらい残っています。
本は半分以下に減りました。
一方で、これからの読書を行動につなげて、確実に活かしていくこと、これはまだ実践段階です。
今後やること3つ。
- 読む前:何を得たいのか、解決したいのか、問いを1行で書く
- 読みながら:問いに関係する部分を拾う
- 読んだ後:実行することを1つ、日付つきで書く
本を捨てようという話ではありません。買っていい。ただ、買った本を「安心」で終わらせるか「具体的な行動」までつなげるのか。
それは、読む前から決まっているのだと思います。
もし本棚がいっぱいなら、1冊だけ抜いてみてください。そして、こう問いかけてみてください。
「この本を読んで、自分の何が変わったのだろう」
読書は、読んだ冊数ではなく、知識をどう使ったかで、自分のなかに残っていく。
私は10年以上かけ、500冊を手放して、ようやくその入り口に立てた気がします。

コメント